【大阪州へ】大阪の人口、GDPはどのレベルの規模なのか。海外の都市や国と比較しながらおさらい

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■結局大阪ってどれぐらいすごいのか
大阪が日本で2番目に大きい街なのはみんな知ってますが、世界の他の街と比べたら大阪ってどれぐらいの規模の街なんでしょうか?
この記事では「客観的な数値」で大阪のポテンシャルを海外の「都市」や「国家」と比較します。

 

□まずは大阪の人口をおさらい

大阪府の人口は約883万人。大阪市だけで約270万人
http://www.pref.osaka.lg.jp/toukei/jinkou/index.html

→日本の都道府県別では1位東京都1351万(23区930万)、2位神奈川県912万(横浜372万)に次ぐ3位。
4位は愛知県で748万人(名古屋229万)。
※データはH27年国勢調査による。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka/kihon1/pdf/gaiyou1.pdf

□海外に出たら?
国内はなんとなくイメージがわきますが、外国の「都市」や「県」、「州」の規模を考えることは普段あまりないと思うのでここから海外の街との比較に入ります。

比較対象として主に立ち位置が近い金融や経済に強い「都市」を選びました。その「都市」が属する「県」と「州」も同時に見ていきます。

※ランキングは金融センター指数を参照。大阪は23位https://www.longfinance.net/media/documents/GFCI23.pdf

 

3位香港(約734万人、一国二制度の原理の下、広範な自治権を有する特別行政区)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hongkong/data.html

 

4位シンガポール(約561万人、都市国家、英連邦、事実上の一党独裁)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html

 

20位フランクフルト(約73万人、郡独立市、ヘッセン州約608万人)
ドイツ金融経済の中心、空の玄関、欧州中央銀行が所在するユーロ€の本拠地
http://www.frankfurt.de.emb-japan.go.jp/jp/wirtschaft/GAIKYO.html

 

61位ミラノ(約135万、ミラノ県約303万人、ロンバルディア州約997万人)
イタリア金融経済の中心、ファッションとデザインの世界的中心地
http://www.pref.osaka.lg.jp/kokusai/koryu/italy.html

 

24位パリ(約225万人、パリ市で県も兼ねる、州に相当するイル=ド=フランス地域圏約1170万人)
フランスの首都。アート、ファッション、グルメの世界的中心地
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA

 

14位シカゴ(約269万人、クック郡約537万人、イリノイ州約1283万人)
先物取引の中心地。アメリカ第3の都市

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%82%B4

 

41位マドリード(約315万人、マドリード県、マドリード自治州約646万人。一県で一州を構成)
スペインの首都。人口315万人はヨーロッパ5位。最近はもはや世界のサッカーの首都。https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/spain/data.html#section1

 

65位ローマ(約286万人、ローマ県432万人、ラツィオ州570万人)
イタリア最大の都市であり、首都。バチカン市国がありカトリックの中心地。文化、観光の中心地。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/italy/data.html#section1

 

50位アムステルダム(約82万人、北ホラント州272万)
オランダ最大の都市で、憲法上の首都。(首都機能はデン・ハーグにだいたいある)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/netherlands/data.html#section1

 

ベルリン(約357万人、単独で州を構成)
ドイツの首都。人口357万はヨーロッパ4位。立法、行政の中心地。経済はそんなに強くない
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/germany/data.html#section1


83位モスクワ(約1250万人、モスクワ州661万人の州都であるが、州から独立した国の直轄市)

ロシアの首都。ロシア政治経済の中心地であり、人口はヨーロッパ最大。
都市圏人口約1600万人もヨーロッパ最大。域内GDPはロンドン圏、パリ圏に次ぐヨーロッパ3位。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/russia/data.html#section1


7位トロント(約260万人、カナダ全人口の約三分の一を占めるオンタリオ州1285万人の州都)

トロント大都市圏(グレーター・トロント)約590万人の中心都市。
カナダ最大の都市で商業、金融、経済など様々な分野の中心地。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/canada/data.html#section1

 

→大阪「市」は海外の有力な金融センターである都市と比べても遜色ない人口規模(普通に主要な先進国の首都クラス)。

→大阪「府」は対応する「県」だけでなく、より広域で大きな自治権をもつ「州」と比較しても引けを取らない。

そもそも日本にはなんで「州」がないねん。

 

 

□次に豊かな「国家」との比較。順位は一人当たり名目GDP
https://www.globalnote.jp/post-1339.html

 

2位スイス(約842万、首都ベルン約14万人、ベルン州101万)
銀行、時計、チョコレート、アートバーゼル。様々な国際機関の本部が置かれる
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/switzerland/data.html#section1

15位オーストリア(約880万人、約188万人の首都ウィーン市は単独で1つの州を構成)
神聖ローマ帝国の盟主だった「本家」ドイツ、音楽、フロイト。https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/austria/data.html#section1

12位スウェーデン(約1012万人、首都ストックホルム市75万人、ストックホルム県193万人)
グスタフ・アドルフ、ノーベル賞、福祉
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sweden/data.html#section1

10位デンマーク(約578万人、首都コペンハーゲン約58万人、デンマーク首都地域164万人)
ヤコブセン、レゴブロック、ハムレット。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/denmark/data.html#section1

 

→大阪「府」単体でみても、ヨーロッパの中規模先進「国家」と同レベルの人口規模がある。
GDPは記事後半で触れます。

 

□番外。中央からの離脱を企てる「州」と比較

それぞれの国の中で最も豊かな地域であり、独立や自治権拡大要求の動きがある州や地域。
歴史的にみても「国家」という表現のほうが正確なところもある。

↓中央政府からの離脱を目論む「離脱クラブ」のみなさん↓
【大阪自治州】カタルーニャ、バイエルン、ロンバルディア、フランドル・・・。次に中央から独立するのはどこか

 

ドイツ最大の州、バイエルン(約1200万人、県に相当する7つの行政管区で構成され、州都はミュンヘン。約146万人)
https://www.invest-in-bavaria.com/ja/advantage-bavaria/about-bavaria.html

 

イタリア最大の州、ロンバルディア(約997万人、12の県で構成され、州都はミラノ。約130万人)
隣のヴェネト州(州都ベネチア)とともに自治権拡大を要求する動きがある。http://www.pref.osaka.lg.jp/kokusai/koryu/italy.html

 

スペイン・カタルーニャ自治州(約750万人、4つの県で構成され、州都はバルセロナ。約161万人)
スペインの17自治州中もっとも経済規模が大きい

http://www.invest-in-catalonia.com/catalonia.html

 

ベルギー北部のフランドル(フランデレン地域)611万人。
5つの州からなる
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%B3%E5%9C%B0%E5%9F%9F

EUとベルギーの首都ブリュッセルは約116万人。
分裂に近い状態のベルギーは特殊な連邦構成なのでここでは省略。

 

 

□東京を比較対象にするのをやめよう
色々見てきましたが、要するに言いたいことは大阪単体で世界的に見ても十分に大きな人口規模があるということ。

にもかかわらず、いちいち東京を比較対象にするから「適正な規模」を見誤ることになる。

一定の規模を超えた後、より重要になるのは都市(都市圏)としてのユニークで魅力的なコンテンツ。

 

「大阪都市圏 世界」の画像検索結果

出典:https://diamond.jp/articles/-/90187

□近隣の自治体を含めた「都市圏人口」のほうがより実態をよく表しているともいわれることがあります。

大阪府の昼間人口は約929万人(大阪市354万人)で、実際に近畿の他府県を中心に外から大阪へ多くの人が働きにきているし、もっと多くの人が大阪の鉄道、空港といったインフラを日常的に利用しています。
大阪を訪れる観光客もこの5年で一気に増えました。

「都市圏」の括り方はいろんなパターンがあるので上記の出典は一つの例ですが、いずれにしても京阪神の1700万人という数字はかなり高いレベルにある。

というよりは先進国のほとんどの都市圏を大きく上回っている。

モスクワ圏やロサンゼルス圏より多くニューヨーク圏にも匹敵する規模、ということで「大阪都市圏」は先進国の中ではやっぱり十分すぎるほど大きな人口規模と言って間違いないと思います。

一定の規模は必要ですが、人口に関しては多ければ多いほどいいわけではありません。

これ以上増えると生活する快適さは失われていくことになるでしょう。

「東京 通勤地獄」の画像検索結果

大事なことですが、過度に飽和も過密もしていないことは今後の都市間競争で大阪の強みになる。

 

■次に、経済規模を表す重要な指標である「GDP」(国内総生産)。
※地域別の話なので域内総生産「GRP」(Gross Regional Product)のほうが正確かもしれませんが、ここでは「GDP」(Gross Domestic Product)で表記します。

先日発表されたH27年の大阪府実質GDPは38兆579億円。
【地域間競争】新基準の都道府県版GDP(名目)、大阪は愛知に抜かれて3位に転落。なおさら都構想やるしかないやん

とりあえず巨大な自動車産業を抱える愛知のことは置いといて、

【アジアの時代と大阪】中国の深セン、17年度の実質経済成長率は8.8%を記録し香港のGDPを初めて上回る

シンガポール(約37兆円、名目)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html

アジアの中でも有力な金融センターである香港(約36兆円)、シンガポール、深セン(約38兆円)と同レベルにある。

□さらにさっき調べた人たち

スイス(約73兆円、2016年)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/switzerland/data.html#section1

オーストリア(約45兆円、名目、2016年)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/austria/data.html#section1

スウェーデン(約56兆円 2016年)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sweden/data.html#section1

さすがにスイス1国と比べると見劣りしますけどね。

※もっと見たい方はこちらをぜひ。
「大阪府」のGDPは世界の「国別」で上位30位を狙える位置にある。
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html

 

→とにかく言いたいのは大阪単体でも十分に大きな経済規模を持っているということ。
「大阪都市圏」で括ると都市圏別GDPは世界のトップ10に入る。

 

□何でも全国一律でやる必要なし。地域の方向性はその地域で決めるべき

 都市圏の話がでましたが、かなり広義な「大阪都市圏」といえる近畿2府5県全域の人口は約2250万人。
http://demography.blog.fc2.com/blog-entry-10192.html

完全体である「近畿州」が実現したら普通に中堅規模の国家なみ。

実際は「近畿州」実現も難しいでしょうけどね。
近畿の他府県がよほど積極的に協力してこない限りは、まず大阪単独で州を作ればいい。
みてきたように大阪は十分に大きいので。他府県をまとめるエネルギーももったいないし。
仮に他府県が参加して「近畿州」が実現したとしても、人口も経済規模も最大の大阪が主導して州運営をすることに変わりはありません。

□「大阪国」か「大阪州」か。東京一極集中への防衛策としての「道州制」
大阪が「主権国家」として日本から独立する必要はありませんが、東京一極集中という国策への防衛策(対抗策)として「州政府の設置」と「自治権の拡大」は絶対に必要です。

大阪府と大阪市の役割分担、狭い大阪市をさらに細切れにしている24区(出張所レベル)を4つに再編して中核市並みの権限を付与する「大阪都構想」はやったうえで、
【大阪都構想】絶対に都構想をやらなければならない理由
さらに「都」の上に「州」をつくるという話。

中央政府所在地である東京は除き、現状では大阪府は他の46道府県と同じ権限(自治権)しか持っていません。人口も経済規模も全く違うにも関わらず。

「大阪都構想」はあくまで今の大阪府に与えられた権限の中で、内部の役割分担を整理して大阪全体の出力を高めるという構想です。
これは絶対に必要なことでもちろん賛成ですが、これだけでは現状の46道府県と同じだけしかない大阪の自治権を拡充することとはまた別の話。

中央集権によって東京の中央政府に集約された権限を大阪に移譲する分権を実現し、制度化するためにはやっぱり「州」を作る以外にない。
だいたいの政党が訴えてる「道州制」を、まず大阪で先行してしようと言ってるだけです。
大阪にとっては道州制を全国一律でやる必要はない(他の地域に導入が必要かどうかは当該地域で決めればいいこと)ので。
※道州制への各党の姿勢。(実際に導入する気がないことはわかっています)
自民党→https://www.jimin.jp/election/results/sen_shu46/political_promise/bank/g_001.html
公明党→https://www.komei.or.jp/campaign/nipponsaiken/ig/ds.html
日本維新の会綱領→https://o-ishin.jp/about/outline/
民進党→https://www.minshin.or.jp/about-dp/policy-agreement

共産党は反対してて安心→https://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-30/2013043001_05_1.html

□そもそも全国で一斉に「道州制」を導入するなんてもうまず無理。

建前は別として本音ではやりたがらない地域が大半でしょう。
全国のほとんどの地域にとっては、「道州制」導入で国から「自治権」をもらって自分たちの地域で自立するよりも、今のまま国にぶら下がって「お金」をもらって養ってもらうほうが楽なんでしょう。
「地方の衰退は東京一極集中が原因」とかいって国の責任にすり替えながら。

【社会】日本人の人口9年連続で減少、東京一極集中は加速。主体性がない地方も問題

【中央集権の末路】人口増え続ける東京。ぶら下がってるだけでなにもしない地方も問題

主体性がなく何の努力もしない地域が増えて地域間競争がなくなったのは中央集権の弊害だとは思いますが、もう手遅れ。

一極集中という国策は事実として、その解消のために政治的なアクションをとってきた地域はあるんでしょうか?
大阪で「大阪都構想」を掲げた維新が、大変な苦労をしながら地域政党だけでなく国政政党を立ち上げて国会で議席をとってきたみたいに。

同じ日本でも地域ごとで抱える問題はそれぞれ全く違いますし、国全体で取り組むべき課題と地域ごとに抱える課題も全く別物です。
なんでも全国一律で導入する制度だと、地域ごとの課題がぼやけてしまって柔軟に対応ができない。
地域の方向性は地域ごとに決めればいい話。
他の地域の判断に口を出す権利はありません。

あくまで大阪にとっては、東京一極集中に組み込まれるぐらいなら、より広範な自治権を獲得して自立するメリットのほうが大きいでしょう。

 

■おわりに。大阪の現在地を知る

いろいろ調べてて、今まで認識してたよりずっと人口もGDPも高い水準にあると感じました。
さんざん「大阪は衰退している」といわれてきましたが、現在の数値でもこのレベルにある。

日本のメディアと違って変なフィルターがない外国人は客観的に日本を見てるし、

【英エコノミスト】「世界で最も住みやすい都市」1位ウィーン、2位メルボルン、大阪は3位。海外メディアはあまりに客観的

【ますごみ】英エコノミスト誌が大阪を住みやすさ世界3位にランク→読売新聞「実感が湧かない」

【政治の成果】「急成長渡航先ランキング」大阪が2年連続で世界一 東京は6位、アジア勢が躍進 [Mastercard]★2

【英人材会社ECA】「世界で住みやすい都市」首位シンガポール、大阪は5位にランクイン。海外赴任者を対象に生活の質を調査

 

外国人観光客が全国最多になるのはもう時間の問題。

【インバウンド】訪日外国人観光客の都道府県訪問率、39.1%の大阪が1位に。観光庁が発表

【インバウンド】近畿の訪日客人気 「京都より大阪」 三菱総研調べ

 

巨大資本は、投資の見返りが投資額を回収して余りあると判断したらためらいなく巨額の資本を投下する。

【夢洲IR】MGMムーレン会長「大阪は空港も2カ所あるし、素晴らしい鉄道網もある」「経済規模から考えても、大規模なものが実現できる」

【夢洲IR】サンズのタナシェビッチ専務「大阪は際立っている。魅力的な投資先だ」。サンズとMGMどっちにすんの

 

人口規模も十分、経済活動も活発、世界屈指の充実した鉄道網と特徴の異なる2つの空港があってインフラも充実している。
それでいて大阪は1400年の連続した歴史がある街です。
https://osaka-info.jp/page/osaka-history
こんな街は世界でも他にそうそうないでしょう。

もちろん大阪には改善するべき課題が山のように残っているのは確かです。悪い面にも目を背けずに向き合っていかないといけません。
イメージ戦略に失敗してきたことも含めて。
この辺りはこれから大阪がさらに力をつけることでその力関係自体を変えていく以外にない。

ただ総合的にみて、大阪に外資が1兆円規模の資本をぶち込もうとしているのは何の不思議もないことです。

IRでの外資の大阪進出はひとつの実例にすぎません。
とにかくまずは、大阪人や大阪に関係するみなさんが今の大阪の世界での立ち位置を認識する必要があるのではないでしょうか。